第2日目:どっぷり故宮博物院

午前7時半起床。
昨日のマッサージのおかげで、体は凄くスッキリしている。
でも口の中が恐ろしくニンニク臭い。
昨夜歯も磨かずに眠ってしまったせいである。
とりあえずシャワーを浴びようと、お湯を出す。
が、いつまでたっても温かいお湯が出ない。
ま、ま、ま、ま、マジっすか?!と焦っていたが、夫がシャワーを浴びている間に温かいお湯が出るようになった。
安心してシャワーを浴びたが、ここのホテルの蛇口は、ひねればひねるほどお湯が出て、びっくりしたけど嬉しかった。
外は今日も雨。
止む気配はなさそうだ。
しかし今日は雨が降っていても関係ない。
故宮博物院に行って、時間の限り展示物を見学するのだ。

ホテルのレストランで朝食を摂って、いざ出発。
ちなみにホテルの朝食はお粥セットを頼んだのだけど、日本食とあまり変わりない朝粥のセットだった。
期待は全然していなかったけど。
故宮博物院までバスで行こうと考えていたので、ホテルのフロントでバス停を聞いた。
中山北路沿いにバス停があるので、そこから乗るといいと言われた。
ホテルから歩いて中山北路に出て、バス停に着いたが故宮博物院行きのバス停が見つからない。
結局MRTで士林まで行き、そこから故宮行きのバスに乗って行った。

雨の故宮博物院バスに揺られて30分程で故宮博物院に到着した。
修復工事が終わって間も無いので、外観は美しい。
入場料を払って中に入り、1階から見て回る。
1階の最初の部屋は中国文化と世界文化の年表があって、その次の部屋からは青銅器の展示がずっと続いていた。
時間の無い人はここは見なくてもいいと思う、よほどの青銅器好きな人で無い限り。

2階に行くと、向かって左手に陶器の展示、右手には書の展示がされており、私たちは右から見ることにした。
ここの書画は本物を展示しており、劣化を防ぐために薄暗い照明となっている。
1500年以上も昔に書かれた物が、目の前にあると思うと感動である。
そしていよいよ陶磁器の展示品の部屋に入った。
年代順に展示がされていたが、特に清の雍正・乾隆帝時代の時期の絵付け(琺瑯彩)の細かさと美しさにうっとりしてしまった。
それから、2階の特別展は茶器の特別展だった。
茶器LOVERな私にとって非常にラッキーな特別展だ。
茶の製法の変化による茶道具の変化を見るのが楽しかった。
ここは、3階を見終わった後にリターンしてきて、再度じっくり見てしまった。

三希堂のお茶。左の白い物体が肉まんもどきの餃子3階に上って2部屋くらいを見てから、「ちょっと疲れたし、お腹も少し減ったから三希堂に行ってお茶しょうよ。」と私から言い出し、休憩することにした。
三希堂で凍頂烏龍茶(濃香)と肉まん、小籠包、餃子を頼んだ。
ちなみに小籠包も餃子も「肉まん」だった。
お腹が膨れたからいいけど、ここの点心はあんまり当てにしないほうが良いと思う。
お茶も至って普通。
特別美味しいという訳ではないけど、一人100元というリーズナブルさと、ゆったりのんびりできる居心地のよさを考えると十分満足できる。
私たちは同じお茶を2人分頼んだので、茶海(湯のみの上にあるお茶の濃さを均一にするための入れ物)に入り切らない容量のポットでサーブされてしまった。(重かった。)

三希堂で1時間ほど休んでから、再び3階に戻り、展示品の続きを見る。
3階の目玉は玉と皇帝のミニチュアコレクションである。
なんだかさっきよりも人がたくさんいる。
どうやらツアーの団体客が何組も来ているようだ。
説明の上手いガイドが案内している傍で団体客に混じって説明を聴き、後からじっくりと展示品を見直すという図々しいことをやってのけていた日本人は私たちだ。
このフロアでは、象牙細工の細かさに驚くやら、感心するやら。
あと琺瑯の装飾品や嗅ぎタバコの入れ物、懐中時計などが細かい造りで綺麗だった。
(どうやら細工の細かさに心を奪われてしまう性格らしい。)
3階を見終わって、再び2階の陶磁器を見直してから時間を見ると16時30分。
着いたのが10時過ぎだったから、三希堂で休憩した時間を除くと5時間以上も展示品を見ていたことになる。
美術品にある程度の興味しかない私たちですら5時間もいたのに、本当に好きな人なら1日では回りきれないのも頷ける。

故宮博物院を後にし、台北駅行きのバスに乗る。
台北駅まで行くと、行き過ぎなので途中で降りることにした。
路線がいまいち判らないので、持っている地図と回りの風景を照らし合わせながら、どの辺を走っているか見ながら乗っていた。
そして適当な場所で降車ボタンを押そうという魂胆である。
しかし、バスが当然走るだろうと思っていた中山北路とは違う道を走っていると気がついたのはしばらく経ってからである。
「ここはドコじゃぁー!」と焦りながら、住居表示や建物の看板を読んだ。
そして中山北路より2本西の重慶北路を走っていることが判った。
文字が読める国でよかったよ。(韓国だったら完全に迷子だったに違いない。)

重慶北路と民権西路の交差点付近のバス停で、信号待ちか渋滞でバスが動かなくなったので、下車することにした。
先払いで20元払ったのだが、後払いシステムに急に変更になって結構走ったので追加料金が必要かと思いきや、バスを降りるときには特に何も言われなかった。
バスのシステムが良く解らん。
今度の目指す場所は小籠包の店である。
といっても、かの有名な鼎泰豊ではない。
鼎泰豊は有名になりすぎて、調理人を増やしたせいで味にバラつきがあるという情報があったので避けたのだ。
そこで鼎泰豊で修行した調理人が出した店、京鼎小館の支店である京鼎樓に行くことにした。
雨が降っていたので、アーケードを通っていたが、段差があるので気をつけないと転びそうになる。
途中、家具横丁らしき場所があったり、美味しそうな屋台っぽいお店ゾーンがあって「ここでゴハン食べたーい。」と思ったりした。

20分は歩いただろうか、ようやく目指す店「京鼎樓」に到着した。
店内は結構空いていた。
美味いと噂の小籠包をオーダーしようと思ったのだが、小籠湯包(日本語メニューには「特別なスープ入りの小籠包です。」という説明書きがあった。)なるものがあって、「普通の小籠包とどう違うのかな?小籠包の中のスープが特別なの?ただ単にスープつきの小籠包なの?」と夫と考えながら、小籠湯包をオーダーすることにした。
他にはエビ蒸し餃子と排骨炒飯をオーダーした。
まず最初に排骨炒飯が運ばれてきた。食べ方を間違った小籠湯包と喰い散らかした排骨炒飯
炒飯がパラッとしていて美味しい。
パーコーの味も胡椒が効いていてグッド。
しばらくして、スープとお待ちかねの小籠包が運ばれてきた。
「・・・・なんか小さいよ、これ。」
小籠包がミニサイズである。そして沢山入っている。(写真参照)
まあ、とりあえず食べましょうということで、出来立てのアツアツをレンゲに取り、醤油をたらした千切り生姜を乗っけて口の中へ。
うーん、じゅーわっと広がるスープが美味!
でも小籠包がもっと大きかったらもっと美味しいのに、と思いながら食べていた。
実はこの小籠湯包、そのまま食べるのではなく一緒に運ばれてきたスープの中に入れて食べるものだと知ったのは、帰国後台北ナビで行ったお店の復習をしていた時である。
全部生姜with醤油で食べてしまったよ・・・・。
絶対リピーターになって、普通の小籠包食べて、小籠湯包の正式な食べ方をしないと気が済まない。
ちなみに普通の小籠包はミニサイズではない。
もう一つのオーダー、エビ蒸し餃子の中にもスープが沢山入っていてジューシー、うまーだった。

お腹が十分に満たされて、食後はどう行動するか夫と相談し、「せっかく台湾に来たんだから、夜市に行っとかないと。」という私の意見に了解する夫。
でも、食後すぐでは夜市で食べたいと思うものも入らない。
そこで中山駅周辺のお店を見て回ることにした。
まず最初に欣欣大衆百貨の地下にあるスーパーマーケット、「頂好welcome!」に行ってみた。
お菓子や果物とか日用雑貨とか、買って帰りたい物が沢山あった。
「でもこの後、夜市に行くし、荷物になるからなぁ。」と思ってあきらめた。
(実はこの店は24時間営業で、夜市に行った後に行けばよかったのだが、そんなこととは露知らず、「最終日に行けばいいや。」と思っており、翌日および最終日に立ち寄る暇が無くて結局行けずじまいだった。)
その後、新光三越百貨店南京西路店に行ってクリスマスバーゲン(台湾は12月25日を過ぎてもクリスマスムード一色なのだ。)を覗き見したりしていると、ウィンドウショッピングに付き合うのに嫌気がさしたムードが夫から漂い始めたので、MRTに乗って剣潭駅に向かった。

剣潭に着いてすぐ、駅の真隣のビルに士林夜市美食廣場がある。
この場所に移転したのはつい最近で、雨が降っていても安心して屋台フードが味わえるのだ。
実際、私たちが行った時も雨が降っていた。
「さーてドコの店に行こうかなー。」と思って辺りを見ると、すごい行列を発見した。
排骨の唐揚げのお店らしく、お店の周りで食べている人を見ると、それはもうでっかい排骨にかぶりついている。
値段を見ると40元らしい。
すごくウマそーで食べたかったのだが、お腹に空きスペースが無かったので断念した。
ここの店も次回台湾旅行時にリベンジか?
屋台街の真ん中の方にも行ってみまっしょいと、足を踏み入れるとトンデモナイ臭いが漂ってきた。
こっ・・・これが噂の臭豆腐のかほりなのねー。キョーレツだー。
私は臭いと思いながらも、なんとか我慢はできるが、夫がどうにも我慢ならない様子である。
臭豆腐の店を避けるように、市場の外側の店をぐるりと回っていると、夜市のお目当てパート1「愛玉(アイユイ)」の店を発見。
早速一つオーダーした。
お皿に入れてくれるのかと思いきや、「プラスティックのコップに愛玉ゼリーとレモンシロップを入れて、蓋をしてシェイク!→ストローで飲む」という方式だった。
最初の方は甘酸っぱいレモンシロップの味が効いていて美味しく食べられるのだが、なかなかストローで吸い込みにくいゼリーだけが最後に残って物足りない。(ゼリーはほとんど味がしない)
「これはお皿に入れて、スプーンで食べたいよなー」と思った。
愛玉ゼリーを食べ終わる頃、「臭豆腐の臭いに耐えられないから、さっさと食べるものを食べて、ホテルに戻ろうよ。」という夫。
彼の悲痛な叫びに応じることにし、「雪綿冰」を食べることにした。
雪綿冰とはコンデンスミルクの混ざった氷をかいて作るカキ氷のことで、口解けがフワフワなめらかなのだ。
人の入りが多いお店を発見したので、そこに入り草苺牛[女乃]雪綿冰(いちご練乳カキ氷)をオーダーした。
その時に「何かトッピングするの?」的なことを質問されたみたいなのだが、その場では全然判らずに草苺牛[女乃]雪綿冰をオーダーしたのだった。
南国台湾といえども真冬で雨が降ると結構気温は下がる。
寒かったけど、フワフワなめらかの甘ーい草苺牛[女乃]雪綿冰に舌鼓を打った。
私たちが座っていた近くに台湾人の5〜6人の団体がやってきて、カキ氷をオーダーしていた。
彼らがオーダーしたカキ氷を作っている過程を見学していると、店の人がどこからともなく苺を取り出し、ヘタを取ってカットし、カキ氷に乗せ始めた。
それを見て「うわー新鮮草苺(生のイチゴ)もあったのねー。」と悔しがった私。
私たちが食べていたのは、雪綿冰に苺ソースと練乳がかかったものだった。
店頭にはフレッシュフルーツも並べてあったが、少ししなびて「飾り物かな?」と思わせるような代物だったので、フレッシュフルーツのトッピングは無いものと勝手に思っていたのだった。
トッピングメニューのとこには「豆」とか「芋」とかの文字しか見つけられなかったし。
新鮮草苺牛[女乃]雪綿冰にも是非挑戦したいところではあったが、そんなに欲張らなくてもいいのだ。
なぜなら翌日にカキ氷の本命ともいえる永康街にある冰館にて新鮮草苺牛[女乃]冰を食するのだから。

カキ氷を食べてすっかり体が冷え切ったところで、「臭い所からは早く逃げましょう。」と言わんばかりに士林夜市を後にし、ホテルに戻った。

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