プロローグ

前から台湾へ行きたかった。
台湾は「中国茶LOVER」の私にとって、以前から「行きたい国ベストワン」である。
小学生の娘が冬休みに入ったのをいいことに実家に預け、12月26日出発で台湾旅行を決行することにした。
今回も、前回の韓国同様にお伴は夫である。
旅行代理店やネット検索で一番安いツアー45,800円(3泊4日、朝食付)を探し出し、11月後半に申し込んだ。
飛行機は中華航空、ホテルは台北市内の繁華街(というよりも風俗スポットというべきか)にある亜士都大飯店(アスターホテル)だ。
中華航空は事故が多いので心配ではあるが、東京駅から成田空港までバスで送迎してくれるサービスがあるし、機内食も結構美味いらしい。
私にはあんまり関係ないけど、「キャビンアテンダントのスカートがスリット入り」なので、制服マニアでなくとも目の保養になるというメリットも見逃せませんぜ、ダンナ。
ホテルは、「地球の歩き方」でしか情報が得られず、ネットで検索してもレビューしているサイトは無かったので不安。
しかも地球の歩き方には「40年の歴史を持つホテル」とある。
古いということは解った。
しかし古くとも立地条件が良かった。
確かに周りに風俗店はたくさんあるみたいだが、コンビニは近いし、駅から歩いて10分かからないし、行きたいと思う店にアクセスのいい場所だ。
どうせ寝るだけだから、古いぐらいどうでもいい。
お風呂のお湯がちゃんと出てくれて、掃除がちゃんとしてあればオッケーである。

そして12月26日、娘を実家のある和歌山まで「お子様ひとり旅」をさせるべく、羽田空港まで見送って気分は台湾モードに入った。


第1日目

東京駅から出発する中華航空の無料送迎バスに乗り込んで、成田空港に到着した。
チェックイン、出国審査を済ませて16時45分のCI101便に乗り込んだ。
出発日は天候が良くなくて、結構揺れた。
落ちないように祈りましたとも、ハイ。
噂どおり機内食はボリュームあったし、キャビンアテンダントの制服もセクスィー。(おまけにCAは美人ばっかりでした。)
予定の19時40分より大幅に遅れて、中正國際機場に到着したのは20時40分。
これでは到着日に行こうと思っていた小籠包の店(22時閉店)には行けない。
今日はホテル近場で開いているお店を探して食事しよう。
外は土砂降りだし。

ツアーの混載バスに乗せられて、ホテルに向かう。
ツアーガイドが「今日は免税店はもう閉まっているので行きません。」と言った。
送られてきたツアーパンフでは、免税店で両替をして各ホテルに向かうはずだった。
他のツアー客は「NT$を持っていない」と困っていたが、私たちは余裕。
夫に入国審査の列に並んでもらっている間、審査ゲート横の交換窓口で¥を交換済みであったのだ。
幸いツアーガイドがNT$を1万円分にパックした封筒を持っていて、両替していない人に両替していたので、他のツアー客もNT$無しにはならなかったが。
レートも当日の交換レート(ちなみに\1=0.2803NT$)のまんまだった。
結構良心的なツアーではないか。

そしてホテルに到着。
さすがに古さは感じられたが、部屋はツインにしては広い。
もう1つベッドが置けそうだ。
冷蔵庫(無料ミネラルウォーター1本入り)もついているし、設備に申し分は無い。
ホテルの周りには風俗店もあるにはあるが、新宿歌舞伎町あたりに比べたらずっとクリーンな印象だ。

ホテルを出て、夕食(夜食というべきか。)をしに、タクシーで「欣葉」という店に向かった。
この店は、今日の夕食をどこで食べようかツアーガイドに聞いたところ薦められた店である。
ホテルから店まで90元。
噂には聞いていたが、タクシー代が安い。
タクシーを降りて店の中に入ろうとすると、さっきのタクシーがクラクションを鳴らした。
「なんだろう。」と振り向くと、後部座席のドアが開きっ放し。
ついつい日本での癖が出て、ドアを閉めずに行ってしまったのだ。
以後気を付けようと反省。

貝以外の薄茶色の物体がニンニクの塊欣葉ではシジミの醤油漬け、焼きそば、酸辣湯(字の如し、すっぱ辛いスープ)をオーダーした。
シジミの醤油付けは、ニンニクが効きまくり。
それもそのはず、ニンニクが1かけ塊でゴロゴロと入っているのだ。
酸辣湯は夫の口にはあまり合わなかったらしい。
(それでも食べていたが。)
この酸辣湯、すごく大きな器で来たので、食べるのに一苦労。
焼きそばは普通に美味しかった。具だくさんでヘルシー。
ここでは全部で754元。
夜市とかに行っていれば、もっと安く押さえられたのかもしれないが、台北の老舗レストランなのでこの値段は仕方ないと言ったところか。

時刻は0時を回ったところ。
これからホテルに戻って睡眠・・・ではなく、私は今回の旅の目的のひとつ、「マッサージ」に足を運んだ。
向かう先は「豪門世家理容名店」。
24時間営業、送迎サービス付なので真夜中に行っても安心である。
もっとも私は行きは徒歩だったが。(欣葉から歩いて10分程度だった)
店に着くと、入り口には「バカ殿」の格好をした志村けんのサイン入りの写真とぬいぐるみが飾ってあった。
この店は志村けん御用達のマッサージ店で、店内にたくさん写真が飾ってあった。
施術メニューを見せられて、マッサージのコースとオプションを選ぶ。
私は全身マッサージ(120分・温シップ付)に足裏マッサージのオプションを付けた。
お店の人はしきりに「ビガン(美顔)マッサージ、イイヨ。ツルツル。」と勧めてきたが、ここは断固として「いらない。」と断った。
保湿成分たっぷりのクリームでマッサージされたら、顔中にニキビができちゃうよ。
コースが決まったところで、個室に案内された。
薄暗くて怪しい雰囲気たっぷりである。
施術前にトイレにいったのだが、トイレすぐ脇に従業員の控え室があって、タバコをふかしながら談笑している従業員達が丸見え。
トイレから出てくると、全身マッサージ担当の従業員がタバコをふかして待っていた。
日本ならありえない接客態度だけど、ここは台湾。
この店は、店内に入ったとたんキツイタバコの匂い(いわゆるタバコくささではなくて、お香みたいな匂いだけど。)がするので、匂いに敏感な人はご注意を。
個室に入って、浴衣を前後反対にしたような服に着替えた。
従業員の人が浴衣で目隠しを作っているので「ん?」と思って入り口のほうをみると、「うわー。」ドアがガラスである。
完璧に廊下から見えちゃう透明なガラス張り。
他の部屋にお客の姿が見えなかったからいいけど。
ベッドに仰向けに寝て、全身マッサージと足裏マッサージを同時に受ける。
足裏マッサージは専門の男性の医師がやってくれる。
本当に医師かどうかは知らないが、程々の強さで足裏のツボを押してくれるので気持ちよかった。
「キモチイイデスカ?」と度々聞かれるので、いちいち返事するのが億劫だったけど。
(それほど気持ち良かったという意味で。)
全身マッサージのほうは、肩を中心にグイグイとマッサージしてくれた。
韓国のときもそうだったが、私の肩こりは万国共通でヒドイ肩こりらしい。
そしてうつぶせに体勢を変えて、台湾独特のマッサージ法である、足踏みマッサージへ。
従業員が客の腰背部に乗っかって、足の裏でマッサージしてくれる。
踏まれるのが好きな人は、ぜひ体験すると良いと思われ。
その後、グリーンオイルで仕上げのマッサージ。
やはり従業員は私の肩こりが気になるようで、容赦なく肩〜肩甲骨あたりををマッサージされた。
マッサージ慣れしてる私でも結構キツイ揉み方だったので「イタイー。」と何度か言って、手を緩めてもらった。
全行程が終了して、話をしながらサービスのお茶を飲んだ。
「カタ、コッテルネ。」と言われてしまった、やっぱり。
代金を払い、ホテルまで店のワゴンカーで送ってもらった。

ホテルに着いて、時計を見ると、もう3時前である。
お風呂に入るのも億劫だったので、そのままベッドに入った。
マッサージのおかげで全身がポカポカして、心地よく眠りに着いた。


←Top page    Next→