3日目(2004年5月2日)

今日は、いつもの朝とは違う目覚め。ホテルの周辺。けっこう賑やかな立地。
うるさくてよく眠れなかった前日と比較すると、ぐっすり眠れたが、目覚め以降はいきなり緊張。
前日の太魯閣の地震の状況が気になって仕方が無い。
手早く荷物をまとめ、チェックアウトのためにロビーへ向かう。
チェックアウトの時に、「これから太魯閣へ行きたいんだけど、昨日地震があったでしょ?大丈夫?」と聞いてみた。
もちろん日本語で。
このホテルは日本語が話せるスタッフが多いので、今回のような緊急時には非常にありがたかった。
今晩の宿泊予定先の「天祥晶華大酒店」の電話番号を教えると、そこに電話をし、状況を確認してくれた。
すると「バスも走っているし、大丈夫みたいですよ。」と言ってくれた。
でも宿泊地は太魯閣の終点の天祥にある。
本当に通行止めとかなっていないんだろうか・・・・。
昨日のニュースではすんごく大きい岩が落ちていたのに。
ちょっと心配なので、自らホテルに電話をすることにした。
公衆電話から電話をすると、思ったように日本語が通じない。
英語と日本語と中国語を交えながら、太魯閣は行っても大丈夫か、ちゃんと観光もできるのか、といったことをなんとか確認した。
まぁ、行っても大丈夫らしい。
一時は太魯閣行きを諦めて、高雄や台南の方に行くか、早めに台北に行くか・・・などを検討していたのだが、ホテルや航空券のキャンセルをするのも面倒だなぁと思ったし、あちらのホテルの人も大丈夫だと行ってるんだから、太魯閣に行くことにした。

荷物を預かってもらい、とりあえず朝食を摂るためにホテルの外へ出た。
台中は今日も快晴。見た目は肉まん・・・・。
ホテルの周りに食堂がたくさんあるということを昨晩のうちにリサーチ済みなので、そこに向かってみた。
まだ朝早いので、食堂は軒並み閉まってはいたが、「早點」と書いてある看板を見つけたので、その店に入ってみた。
食べたのは、「小籠包」と「大根餅」。
小籠包は皮が分厚くて、肉が固めで・・・・・うーん。
今回の初小籠包としてはいまいち。
皮が厚かったので、おなかはいっぱいになったけど。

店を出て、ホテルに荷物を取りに戻って、空港に出発。
空港行きのバスは無いそうなので、タクシーに乗って「清泉崗機場」へ向かった。
清泉崗機場はできて間もない台中の空港。
エバー空港系と中華航空系の国内線、あと軍と供用しているので軍用機も離発着する。
丁度私たちが空港についた頃、金門島から演習を終えた人たちがぞろぞろと出てきた。
花蓮行きの飛行機は「フォッカー50」。
60人乗りくらいのプロペラ機だ。飛行機から見た台湾東海岸。コバルトブルーの海。この半島は南澳縣の「鳥石鼻」。(地図で確認した)
台中と花蓮までは直線距離で結ぶと非常に近いのだが、間に3,000m級の山々がそびえ、この飛行機ではその山々を越えることができない。
よって一旦台北縣の南側に迂回するかたちで飛行するため、飛行時間が50分もかかる。
(台北から高雄に行くのと同じくらいの時間だ。)
天気が良く、海も青く、窓から見える台湾東部の海岸線が非常に美しかった。
翌日はこの海岸線を車で観光しながら蘇澳冷泉に行くので、とても楽しみだ。
そして、花蓮機場に到着。この床一面の大理石っ!!滑らないように注意。
花蓮機場は新しく建て替わったばかり。
古い空港施設は現在取り壊し中で、滑走路と新しい空港施設の間に古い建物があるので、飛行機を降りて到着ロビーまで歩いていった。
で、この新しい花蓮空港はすごいのだ。
床も壁も柱も、トイレの洗面台にも、大理石が惜しみなく使われている。
花蓮は大理石の産地だから・・・といっても、広い空港内の床一面が大理石なのには圧巻。

空港から太魯閣に向かいたいのだが、交通手段が良く分からない。
インフォメーションカウンターで、「天祥晶華酒店に行きたいけど、どうしたらいい?」と聞いたら、なんと送迎バスがあるとのこと。
これはラッキーということで送迎バスで送ってもらうことにした。
(しかし、後に一人あたり300元も請求された・・・。)
バスは一路太魯閣の終点、天祥へ。
東西横貫路に入ると風景ががらっと変わった。
長い年月を経て奇なる形となった岩々と緑と川と高い空、自然の織り成す風景の中に、硬い岩盤に真っ向から立ち向かった人々によって作られたのが掘削痕として表れている道がある。
昨日の地震の影響で、工事用車両が落石の片付けや、危険な箇所の修復にあたっていた。
そんな中をバスはしばらく走り、天祥晶華酒店に到着。

チェックイン後、案内された部屋は、2階で中庭に面した部屋だった。部屋からの風景。
中庭のステージ(夜、ここで原住民ダンスショーが催される。)がすごく良く見える。
名前のとおり台北にある晶華大飯店のリゾート型ホテルなので、造りはゴージャス。
屋外と屋内にプールがあり(もちろん泳ぐ。)、カジノもあるみたいだ。
すごくレーンが短いボーリング場もあった。
でも日本語の分かるスタッフがあんまりいないのはどうしたものか。
このホテルだったら日本人は結構泊まるんじゃないの?

天祥の食堂。若い小姐がいる店で食べた。とうにお昼の時間を過ぎていたので、食事をしにホテルの外へ向かう。
天祥は太魯閣の終点なので、休憩所兼食堂兼土産物店といった感じのお店が何件か建ち並んでいた。
店の前を通ると激しい呼び込み(汗)。
だいたいどのお店も同じような感じなので、適当に奥の店に入る。
そこでビーフンとか牛肉麺とか魯肉飯とかをオーダー。お昼ごはん。
どれもまずまずの味。
魯肉飯のとなりにはまっ黄色のたくあんというのが定番だが、ここの魯肉飯にはザーサイの千切りが乗っていた。


おなかがいっぱいになったので、ホテルへ戻り、プールで泳ぐことにした。
屋上のプール。ちょっと寒かった。まずは屋上のプールに行ったのだが、誰もいない貸し切り状態。
それもそのはず、けっこう水温が低く、屋上なので風もあり、泳ぐには少し寒かった。
それでも少しだけ遊んでいたのだが、だんだん体が冷えてきた。
屋内プールへさっさと行くという手もあるのだが、せっかくなので天祥から2kmほど奥に入った「文山温泉」に行くことにした。

文山温泉は、川のそばにある温泉。
温泉でほてった体は川で冷やすことができる。こんな感じで軽く通行止め。でも危険を顧みずロープをくぐる。
ホテルの前で停まっていたタクシーに乗って行くことにした。
文山温泉の入口に到着したのだが、そこには赤い三角の布切れがビラビラとついたロープが張られていた。
「えっ?立入り禁止なの??」と思ったが、下のほうでは温泉に入っている人たちの声が聞こえる。
注意喚起はしているが、立入り禁止ではないようだ。
(このときはロープが一本張られていただけだった)
ロープの下をくぐり、階段を下りる。
上の道路から半分くらい下ったけど、温泉があるのはまだこんなに下。温泉があるのは川のそばなので、道路からはかなり高低差があり、足の弱い人にはつらいかも。
湯治向きな温泉ではないようだ。
文山温泉は無料の天然温泉なのだが、その高低差のある場所にもしっかりした階段や手すりが作られていたり、更衣室のような小屋も建てられていたりしていた。
すごいなぁ、無料の施設なのに。
長い階段を降り、川に渡されたつり橋を渡ると、くぼんだ岩肌に沿って作られた温泉がある。
けっこう欧米系の人がたくさん来ていた。大自然を目の当たりにして入るお湯は最高!
すでに水着は着ていたので、上に着ていた服を脱いで温泉に入る。
温度は少し高め。
娘は「熱い」と言って、いきなり川のほうへ降りてしまった。
本物の「源泉掛け流し」なので、温泉から溢れたお湯は川に流れるため、川の水温が少し高い場所があるのだ。
私たちもしばらく浸かっていると熱くなってきたので、川のほうへ行ったりしていた。
そうこうしているうちに4時になってしまった。
送ってきてもらったタクシーの運ちゃんに「4時に迎えに来て」と言っておいたのだ。
台湾時間は日本よりもゆっくりなので、少しくらい遅れても大丈夫じゃない?ということで、4時半くらいに駐車場のある場所まで行った。
ちなみに帰りの上り階段は結構しんどい。
温泉でせっかく汗を流したというのに、また汗が出てくる。

そして、駐車場に着いたのだが、そこにはタクシーの姿はなかった。
運ちゃんは定刻に来て私達が来ないから帰ってしまったのか、もともと来なかったのかは分からないが。
しばらく待っていたが、タクシーなんて通らない。
ヒッチハイクする?とも思ったが、勇気が出ずにあきらめる。
そこに私たちが泊まっているホテルのワゴンバスが通った。
すかさず手を挙げ、バスを停める。
本当は有料だと思うのだけど、ルームキーのカードを見せて乗せてもらった。
ほっと一安心。

ホテルに着いて、今度は屋内プールに入ることにした。屋内プール。水質は良くなかった。レジオネラ菌に注意。
ここのプールでもスイムキャップは必要だ。
屋内プールは温水プールだが、泳いでいる客はあまりいなかった。
私は疲れたので、デッキチェアでうつらうつらとしていたのだが、そのうち娘の泣き声で目がさめた。
目を開けると、娘は口から血を流していた。
プールの水が濁っていたのに加え、ゴーグルを忘れてしまったので、目をつぶって泳いでいたのだが、そのせいでプールサイドに激突してしまったらしい。
医務室に連れて行ってもらい、応急処置をしてもらう。
切ったのは唇だけだったので、大事には至らなくて良かった。

部屋に戻り、シャワーを浴びて、着替え、夕食を摂る事にした。
娘が怪我をしているので、あんまり食べられないかなと思っていたのだが、ホテル内のレストランのビュッフェがいいと怪我した本人が言うので、ちょっと料金は高めだが、ホテル内で夕食を摂る事にした。
メニューは洋食中心なのだが、台湾ナイズされた味付けだった(でも美味しかった)。
デザートにはケーキもあるのだが、ケーキは日本の方が美味しいと思う。
フルーツは美味しかったけど。(でもマンゴーは無かった。残念。)
割といい値段だったので、元を取るために食べまくった。
娘の怪我の痛みは消えてしまったようだ。

お腹いっぱいになったので、部屋に戻って一休み。原住民ダンス。男性ダンサーが筋肉質でカッコよかった。
そのうち原住民ダンスショーの時間になったので、ベランダに出て観覧することにした。
ベランダには椅子とテーブルもあるので、ばっちり。
もちろん宿泊者は無料で観覧できるので、下に降りて見ても良いのだが、娘は興味が無いらしく「行かな〜い。」と言うので、私も部屋に残ることにしたのだった。
それに「部屋にいながらにして見る」というのが、なんとなくリッチ気分が味わえる気がしたし。(って、私だけか?)

原住民ダンスショーが終わって、ロビーにあるパソコンでネットをする。
値段は10分間10元だったかな?
しかし、変なデータをDLされないようにセキュリティをかけてあるらしく、日本語IMEがDLできなかった。
よって自分のサイトを見ても、文字化けだらけ。
仕方が無いので、とりあえず自分の現況をローマ字でカキコする。
その後、明日の観光の手配をするため、コンシェルジュに相談。
明日は太魯閣を観光しながら下り、蘇花公路を通って、清水断崖の絶壁を見ようということにしていた。
そのルートを観光するには、タクシーをチャーターしないと無理なのだ。
コンシェルジュ(服務小姐)にそのことを伝えようとしたかったのだが、日本語はあんまり通じない。
そこで英語と筆談で会話したのだが、すごく苦労した。
語学力の無さを実感・・・。
それでも何とか通じて、タクシー会社に連絡を入れてもらうことができた。
ホテルまで来てもらって、太魯閣を観光し、蘇花公路を通って、和仁火車站(清水断崖から一番近い駅)まで乗せてもらいたいというルートを伝えたところ、「和仁からだと電車しか停まらないから、花蓮まで戻った方がいいわよ。それで3時間で1800元ですって。」と言われた。
和仁からは電車に乗って蘇澳に行くことにしていたのだが、花蓮まで戻ってしまうと時間がもったいないので、蘇花公路を抜けて蘇澳冷泉まで行ってもらうことにした。
そのコースだと4時間で2000元だということだ。
それで手を打った。
明日は8時半にロビー集合とのこと。

懸案事項はひとまず解決したので、安心して眠りについた。


←Top page    Next→