4日目(2003年12月29日)

真夜中にふと、目が覚めた。
・・・・・なんだか窓の外が騒がしい。
大型車両の音がひっきりなしに聞こえる。
窓から外を見てみると、そこは長距離バスのターミナルと化していた。
真夜中にバスを待つ人たち、そしてバスの音、騒がしさが眠りを妨げる。
結局その夜は安眠できなかった。

朝、目覚めは良くない。
しかし今日もスケジュールは詰まっている。
出かける仕度をして、ホテルをチェックアウトし、朝食を食べに向かう。
ホテルの近くに市場があって、最初はその中をぐるぐると歩いていたが、目ぼしいお店は見当たらなかったので、そこから少し歩いたところに場所を移動。台湾の食堂はこんな感じ。
すると、朝からやってる食堂がたくさん!
その中で、豆漿を食べさせてくれる、割と小ぎれいなお店を見つけたので、そこで朝食を摂ることにした。
私はずっと食べたかった鹹豆漿、娘は夕べから「大根餅が食べたい!」とずっと言っていたので、望みを叶えてやる。
豆漿うまー。夫は「大型の餃子っぽいもの」を食べることにした。
鹹豆漿は美味しかったけど、台北の阜杭豆漿と比較すると、ちょっと劣る。
阜杭豆漿の豆漿は大豆の味が本当に濃くて、味付けも洗練された感じがする。デカイ餃子のようなもの&大根餅
(市場の入ったビルの2階という、あんまりぱっとしない場所にありながら味は抜群。)
お腹が満足したので、ホテルに預けておいた荷物を取りに戻り、今度は台中の駅から自強號に乗って移動する事にした。

嘉義まで切符を買って、乗場のホームに移動する。
エレベータはおろか、エスカレーターさえ無いので、重たいスーツケースを持っていると大変だ。
電車は時間通りに到着した。
切符に書いてある番号の座席に行く。
すると、夫とまうさんが座る席にすでに人が座っていた。
「無座」の切符で乗っている人なので、こんな時は切符を見せるとすぐに退けてくれる。
台中から嘉義まで約1時間の列車の旅。
窓の外を眺めていると、南に進むに従ってだんだん南国っぽい風景に変わっていくのがわかる。
ビンロウヤシがたくさん生えているのが見えたら、もうすぐ嘉義。
嘉義は、阿里山鉄道の始発駅。
しかし、今回は阿里山に登るのではなく(お茶好きなので登ってみる価値は十分にあるのだが、子供づれでの阿里山鉄道の旅はキツイものがあると思われる。)嘉義からバスに乗って、「關子嶺温泉」に行くのだ。
「關子嶺温泉」とは、日本統治時代には「美人の湯」として評判だった泥湯の温泉で、嘉義から南に約30キロの位置、山間部にある温泉だ。

嘉義に到着して、バス乗場の位置を確認し、嘉義名物「鶏肉飯」を食べることにした。これぞ嘉義名物!
まうさんが、前回阿里山に登った時にも立ち寄ったという食堂で鶏肉飯を食べた。
鶏肉の味が本当に美味しい。
味付けも好み。
あっという間に平らげて、バス乗場へ向かった。

バスの出発を待つ間、停留所の近くに座っていた果物売りのオバサンから、レンブを一袋買う。
実が大きくて、甘くて美味しかった。なかなか根性の入ったバス。
さてこれから我々が乗るバスだが、写真のとおりなかなか気合の入ったバスである。
まぁ台湾の田舎のバスなんてこんな感じのがわんさかあるわけで(たとえば基隆と九イ分を結ぶ路線バスとかもこんな感じ)さほど珍しくはないのだが。
そしてようやくバスが出発。
嘉義の市街地を抜けて、終点の關子嶺温泉まで約2時間バスに揺られる。
途中にお茶屋さん(入賞茶の缶が並んでいたらしい)を発見したまうさんは、「今度はレンタルバイクで行ってやる。」と豪語していた。
山道をずっと登っていくと、温泉の看板がたくさん見えてきた。
關子嶺温泉だ。

バスを降り、まうさんがバス停近くのお店で温泉のガイドブックを見せ、「ここに行きたいんだけど、タクシーとかある?」と聞いてくれた。
(目指す温泉はバス停からだいぶ離れていたので。)
すると、店の斜め向かいの旅館の人を連れてきてくれた。
どうやらそこは目指す温泉と同じ系列の旅館だったらしい。
旅館の人は「温泉まで車に乗せていってあげる(なんと無料!)、荷物も預かっておくよ。」と言ってくれた。
これはありがたい言葉だ。紅葉温泉。
これだから台湾の人は好きだ。
車で紅葉温泉という名の露天温泉に連れて行ってもらう。
時間になったら迎えに来てくれるらしい。

受付でお金を払い、バスタオルを受け取る。
料金はタオル代込みで一人250元。
この間の新北投温泉に比べたら凄く高いように思えるが、個室のシャワー室とドライヤー付きの鏡台プールのような。があって、設備も整っているし、民営なのでこの値段でも納得。
早速水着に着替え、温泉に入る。
浴槽は4つあって、そのうち1つがただの水(プールみたいなものか?)、他の3つが泥湯で温度が3段階に分かれている。
南国台湾といえどもこの季節に冷たい水に浸かると風邪を引いてしまうので、一番低い温度のは無理。
その上の温度でもぬるいくらいで、丁度良かったのは一番高い温度の浴槽だった。
お湯に浸かってみると、思ったよりドロドロとしていなくて「ただの濁った泥水」子供ウケは良かった。みたいな感じに思われたが、浴槽の底にかなりの量の泥が沈んでいて、それを手ですくっては体中に塗りたくっていた。
泥は噂どおりきめ細かい。
最初は私たちのほかには家族連れ1グループしかいなかったのだが、そのうち人が増えてきて、せまっ苦しく感じられるようになってきた。
それもこれも他の3つの浴槽の温度が低いからだ!
あまり長居すると帰りが遅くなってしまうので、備え付けのシャンプーで髪を洗って(泥湯に浸かった後はやっといた方が良いです)シャワーを浴び、着替えを済ませた。
帰りも旅館の車で送ってもらった。

この後どうするかというと台南に向かう予定なのだが、まずは新營という駅までバスで行かないといけない。
それで、バスを待っていたのだが、このバスが待てど暮らせど来ない。
今回の旅でくらった「待ちぼうけ」第2弾である。
ようやくバスがやってきたのは日が西に傾いて来た頃だった。
行きと大して変わらないオンボロバスに揺られて新營の駅に着いたのは、薄暗くなってからだった。
自強號のチケットを買い、待っている間は構内にあるセブンイレブンでお腹に入れるものを買ってベンチに座って食べた。

自強號は若干遅れて到着したが、さっきのバスに比べれば気にならない。
列車に揺られて今夜の宿泊地台南に到着した。
さて今夜の寝床を決めなければならない。
ガイドブックを見て、駅に近い光華商務大飯店というホテルに行ってみた。
部屋は空いているということなので、そこに決定した。
今回は窓なしの部屋。
でも、ベッドがダブルベッド1台しか置いていない。
そこでフロントにエキストラベッドを入れて欲しいとお願いした。
荷物を置いて、さっそく台南グルメを堪能しに出発!
台南って行きたいお店がたくさんあるんだなー、うはは。

まずはタクシーに乗って坦仔麺で有名な「度小月」へ。
タクシーの運ちゃんが要領を得ない人で、途中まで乗っていたけど、イライラしてきたので途中で降りて歩くことに。
で、「度小月」と書いた看板を掲げている店の前を通ったのだが、なんとなく「この店でいいの?」というみんなの意見でとりあえず入るのはやめておいた。
次に蟹おこわで有名な「阿霞飯店」へ。
路地に入って行くと・・・あれ?閉まってる。
なんと定休日なのだった。
今度こそは!と出向いたのは肉粽で有名な「再發號」。
閉店時間ギリギリか?と心配したが、まだ開いていて、ホッ。もっと蒸したてのアツアツが食べられたら・・・・
ここでは肉粽を2種類オーダー。
もちもちと蒸しあがったもち米の中から具がごろごろ。
だけど、想像するに「いったん冷めたのをもう一回蒸したのだが、ちゃんと蒸せていないので熱くない部分がある」みたいな肉粽だったので、あんまり感動するには至らなかった。
味はいいと思う。

続いて、小籠包を食べに行こうということで、「黒猪小籠湯包」へ。
私にとっては今渡台初小籠包。
さて、お味は・・・・?
うーん、上のねじったところの皮の厚みがなんか邪魔。セルフサービスの紅茶が倒れそうなくらい甘かった。
それに具が少ないな・・・。
ちょっと期待はずれだったかも。
でも日本で食べる物よりは断然美味しい。
他にワンタンなどを食し、店をあとにした。

今度は台南最大の夜市、「小北夜市」へ行ってみることにした。
タクシーに乗って、到着。
そこは台北の士林夜市のように屋内に入った感じの夜市だった。
昨日の中華路夜市のように道路上を散策しなければいけない夜市ではないので、非常に安心。
とはいえ、バイクなどは平気で夜市の通路を走ってくるので、注意が必要だ。
で、台南の夜市名物といえば、「棺材板」である。
早速お店を発見したので、注文すると夫に「まだ来たばっかりなのに、もっと見て回ってから食べれば良いじゃない。」と忠告された。
でも、もうお店のおじさんは作り始めているので、キャンセルすることもできず、食べることにした。
そしてあっという間に棺材板の出来上がり。噂の「棺おけシチューパン」
ただ単に食パンをくりぬいて、シチューを詰めただけかと思ったが、食パンを揚げた油にはバターがたっぷり溶かしてあるらしく、とても甘いおやつ感覚のパンだった。
朝食に食べる人もいるらしいが、こんなの朝から食べたら胸焼けしそうだ。
でも、娘は非常に気に入ったらしく、一人でほとんど食べてしまった。
夜市には食べ物のお店だけでなく、衣類を扱う店や中国茶のお店もあった。
お茶のお店にはとりあえず入っていく私たち(w
この小北夜市内にあった中国茶のお店(名前失念)は、茶壷が豊富に置いてあって、ナカナカ良さげだった。
値段もそんなに高くはなかった。
そのあと、またもやまうさんは昨夜に引き続き「ステキ服」を探していたが、この夜市ではゲットできず。
逆に私は凄くお気に入りな店を見つけてしまった。
その店は普段着チャイナ服を扱う店で、デザインも色使いも派手すぎず、地味すぎず、値段もそこそこリーズナブルなので、次回台南まで足を伸ばした際には是非もう一度行ってみたい店である。
その店で、紫色のチャイナブラウスを1着購入。

小北夜市を出て、夜市の隣にあったショッピングセンターに入ってみた。
そこは日用雑貨や文具、洋服などを数多く取り扱う店だったので、お土産になりそうなものを色々と物色。
チャイナテイストのミニバッグが安かったので、1個購入した。

その店の前からタクシーに乗って、再度「度小月」を目指す。
さっき、「この店かな〜?でもなんかキレイだし、ちょっとイメージ違うか期待が大きかっただけに・・・・。も。」と言って通り過ぎた店が「度小月」そのものだった。
坦仔麺の普通の麺とビーフンを1つづつ頼んでシェアして食べた。
うー、これが本場台南坦仔麺老舗の味?
お腹がいっぱいだったせいもあるけど、お世辞にも抜群に美味しいとは感じなかった。
タマゴもトッピングしたけど、噛蛋よりも煮卵のほうが合うんじゃないかと思った。

ホテルに戻って就寝・・・しようとしたが、出かける前にお願いしたエキストラベッドが入っていないではないか。
フロントに文句を言って、ようやく「これからお持ちします。」との回答を得られたが、持って来られたのは「エキストラベッド」ではなく「エキストラマット」だった。
「安いからしょうがないよね・・・・。」と腑に落ちないものの、納得することにし、ようやく就寝。
今晩は窓なしの部屋なので、非常に静かである。
明日は高雄に移動だ!

←Top page  ←Back  Next→