3日目(2003年12月28日)

今日は、バスで台中に行く予定。
夫と娘はホテルのレストランに朝食を食べに行く。
その間に私は蓮霧を齧って、光泉の500mlのパパイヤミルクのパックを飲みながらパッキング。
そのうち2人が部屋に戻り、夫にも手伝ってもらいパッキング終了。
ホテルをチェックアウトし、まうさんの宿泊ホテルへ向かう。
するとまうさんが通りの向こうから歩いて来た。
無事合流し、高速バスの停留所へ。
台湾の長距離バスは何社かあるのだけど、今回は「ちょっと高めだけど事故が少なく、シートがゴージャスなバス」ということでまうさんのオススメ「和欣客運」に乗ることにした。
いくつかのバス会社の乗場を通り過ぎ、ようやく和欣客運の乗場に着いた。
まうさんがまとめてチケットを買ってくれ、しばらくすると台中行きのバスが来た。
SARS対策のために、レーザーガンのような体温計で検温を受け、バスに乗り込む。総統シートはこんなシート。

うわさには聞いていたが、長距離バスの「総統シート」は本当にゴージャスだった。
1列2シートで、座席は一人がけのソファのよう。
液晶テレビも付いていて、娘はテレビゲームで遊んでいた。(「気分が悪い」と言っていた時もあったが。)
台中までは、約3時間。
渋滞にはまることなく、スムーズに到着した。
しかし私たちが降ろされたのは、台中の駅前からかなり外れた場所だった。
そこで台中の駅前で降ろしてくれる無料のシャトルバスに乗り換えて、駅前に向かった。
バスの中から通りを見ていて気が付いた。
やたらと「太陽堂」「太陽餅」の看板が目立つ。
台中のお菓子屋さんというお菓子屋さんがすべて「太陽堂」を名乗っているのか?
私はもちろん本家本元の太陽堂で太陽餅を買うつもりである。
バスが台中の駅前に着き、私たちは今夜停まるホテルを探しに向かった。
駅から徒歩2分くらいのところに、手頃そうなホテルを発見。
早速中に入り、値段を確認し、部屋を見せてもらってから寝床が決定。
まだ早い時間だったからか、私たちが泊まる部屋は掃除中だったので、ひとまずまうさんの泊まる部屋に入れてもらって、これからの行動を計画する。
まうさんが「地球の歩き方」を見ながら「ここ行って、蟹食いたいな〜。」と一言。
甲殻類大好きな私たち家族は大賛成。
部屋の掃除が終わったので出発の準備をすべく、荷物を置きに部屋に入ると凄い消臭剤の匂いが立ち込めていた。
そこで窓を半分ほど開けて、出かけている間に換気をすることにした。
この時は「あぁ、窓付きの部屋でよかった。」と思ったが、駅前の安ホテルの窓付き部屋が如何に酷いのかその時は知る余地も無かった。
ここがその海鮮レストラン
タクシーに乗って、お昼ご飯を食べにゴー。
着いた店の店頭には水槽があって、新鮮な海老や蟹、魚が泳いでいる。
アハハハハ〜美味しそう。
水槽で泳いでいる中からチョイスして料理してもらうことにした。
他にはサービスで担仔麺も付くとのこと。ラッキー。エビー!うまー!!!!
席に座ってしばらく待っていると、注文した料理が運ばれてきた。
担仔麺はさっぱりしたスープで美味しかった。
とこぶしのにんにく炒めもほんのりピリ辛だけど、素材の味を生かした味付けで美味。
その後、茹でた海老が運ばれてきたが、これが美味しいのなんの!
さっきまで泳いでいた新鮮な海老だということを証明するかのような海老ミソの旨さ。こいつがイシガニ
鮮度の落ちた海老のミソは生臭くて食べられたものじゃないけど、この海老のミソは甘くて本当に美味しかった。
海老を手で持って、頭と胴の部分にぱきっと割って、頭の方からミソをチューチュー。
ミソを吸った後、今度は胴の部分の殻を剥いて、身をガブリ。
あっま〜〜〜い、うっま〜〜〜いっ!!!カニー!うまー!!!!
しかし美味かったのはこれだけではなかった。
イシガニという蟹を茹でてもらったのだが、この蟹も超ウマ!激ウマ!
海老と同様にミソが甘くて美味しい。
身もしっかりと詰まっていて、甘味があっておいしいのだ。
とにかく、あまりの美味さにひたすら殻をバリバリと割って蟹にむさぼりついていた4人だった。

満腹になったところで店を出て、今度は「無為草堂 人文茶館」に向かうことにした。入り口はこんな感じ
ここの店は「ニッポンの疲れに台湾」のキャッチコピーと「茶さん」でおなじみの「台湾観光局」のCMで、茶さんが茶藝館で台湾茶の紹介をしているバージョンの舞台となっている。
先程食事をした店から歩いていける距離だった。
台中の市街地の交差点に落ち着いた雰囲気の建物を発見。
そこが「無為草堂」だった。
周りにはショッピングセンターやゲームセンターなどが立ち並ぶにぎやかな場所なのに、茶館のある場所だけが異空間なのである。こんなに落ち着いた佇まいだが、窓の外は大通りである。
門をくぐって中に入り、店員に案内された部屋に座る。
敷地の真ん中に池があり、池をぐるっと取り囲むように回廊が作られている。
古いお屋敷を茶藝館に改造したような感じで、池のほとりに生えた草や、古びた窓ガラスから入る柔らかな日差しとか、何でも無いようなものにでも趣を感じさせる、そんな雰囲気だった。
ここでは炭焙凍頂烏龍茶を飲んだ。すごくいい雰囲気
「茶藝館は雰囲気を愉しむ物。お茶の味に期待を求めてはいけない。」そんな鉄則がインプットされてしまっていたが、ここのお茶はそうでもなかった。
中くらいの焙煎がかかった凍頂らしい爽やかな甘さが感じられた。
お店のお薦めの杉林渓を頼んでも良かったかも。
そういえば、去年の12月28日もまうさんと台湾の茶芸館(猫空の「縁續縁」)で一緒にお茶を飲んだんだっけね。
あれから1年経ったけど、この1年間は茶縁も広がったし、たくさんの種類お茶を知ることもできたし、お茶に関して大きく変化した年だったなぁ。(しみじみ)
そんな感じでお茶を飲みつつ、たまには席を立って茶藝館の中を散策し、雰囲気の良い場所でバシバシとデジカメのシャッターを押していた。

続いてはタクシーに乗って玉市へ。
石を売るお店のほかに、茶器を扱うお店も結構あって面白かった。
いいな〜と思うデザインのアクセサリーもあったのだが、そこそこ良い値段だったので、買うのはやめた。
台北の建国玉市よりも規模が大きく、品数が多い店が多いと思う。

玉市を出た後は、再びタクシーに乗り、台中のニュースポットとも言える場所、「台灣香蕉新樂園」(バナナパラダイス)に行った。
ここの情報はまうさんが持っていた「地○の○き方」の最新刊から得られた情報である。
中に入ってみると、そこは日本統治時代の台湾の街並みを再現した造りになっており、(分かりやすく言えば、横浜ラーメン博物館や台場小香港、台場一丁目商店街の「大正モダン」バージョンという感じ)その街の路地で青空カフェ(実際には青空の下ではないのだが。)を愉しむことができる。
席が空くのを待っている間、いろんなディスプレイを見たりして時間を潰した。
着席してから、メニューを眺めていると所々に勘違い日本語訳を発見!
一番受けたのがこのページである。
「メイグイナイ茶=Rose Milk」を「ばち汁のミルクティー」と書いてしまうのはまぁ許せる。
しかし、しかしだ。
「珍珠」を「テロ」と表記するのは何故に?
日本では「パールミルクティー」とか「タピオカミルクティー」とか呼んでいるモノがどうして「テロ」になるのだ〜?
オモロいので、ジャスミンパールミルクティーの大をオーダー。
まうさんと夫はパールミルクティーの大、娘はクッキー&クリームのスムージーをたのんだ。
で、しばらくして運ばれてきたミルクティーの大は生ビールの大ジョッキのようなミルクティーだった。
一瞬目が点。
デッ・・・・デカすぎるっ!!!
それでもストローでミルクティーを飲む3人。
日本で食べる黒タピオカは台湾のに比べるとモチモチ感というかクニクニ感(向こうでは「QQ」と表現する)が乏しいと実感。
台湾のパールミルクティーはウマイー!(でもデカいー。)
お腹がタポタポになるくらい堪能させてもらった。(でも全部飲みきれず。)
館内を一通り見て周り、タクシーでホテルへ戻った。

荷物を置いてから、再び夜の街へ。
今度は太陽餅を買い、夜市でグルメなのだ。本家のパッケージはこんなの。
駅前から少し歩いたところに「太陽餅」の看板を掲げた店が集中しているエリアがある。
その中で本家は一店舗。
私は本家の特徴を知っていたから、すぐに分かった。(目印は壁に描かれた向日葵)
実際、他の店はサンプルをくれたり、声を掛けてきて客引きが激しいのに対し、本家は店内で店員がおとなしく構えているだけだった。食べる時は要注意!
これが本家の余裕というものか?
ばら売りはしてくれないので、一番小さい箱(10ヶ入り)を購入。
ちなみに太陽餅とは、麦芽糖を練った餡を柔らかいパイ生地のようなデニッシュ生地のような皮でくるんだもので、齧ったとたんに生地をボロボロと落としてしまうために食べるのに非常にテクニックが要求されるお菓子である。
(食べる時はゴミ箱を抱えてその上で食べると良い。)

太陽餅を買った後、まうさんの案内で中華路夜市を目指して歩いた。
まうさんが方向を確かめるべく、車道にふらっと出て行く後を娘も一緒に出て行こうとするので、思わず「まうさんの後を付いて行ったらアカンってゆってるでしょ!!」と何回も怒った。
状況を知らない人が聞いたら、まるでまうさんが人さらいのようだ。
しばらく歩くと、大きな通りの両側に屋台が立ち並ぶ夜市エリアにたどり着いた。
この夜市は、屋台が車道側に出ているのだが、その脇を車がバンバン走っているので、轢かれそうで怖い。
しかもここは歩行者優先国の日本ではなく、車優先国の台湾である。広東粥の店
初めて訪れる台湾の夜市に無邪気にはしゃぐ娘をハラハラと見守り(時には「危ないでしょっ!」と怒鳴りつけ)ながらの中華路夜市散策であった。
ここでは、最初に広東粥を食べた。
この店はまうさんが台湾で売ってる夜市の攻略ガイドで発見したお店。
トロトロのスープ粥にたっぷりと具が入ってとっても美味!
隣の臭豆腐屋が扇風機で臭豆腐の臭いを辺りに撒き散らしているのが残念だったけど。お粥。トロトロ、アツアツでうまー!
一通り中華路夜市を見て、今度は中華路と交差する道路の夜市を見てみることにした。
この夜市は服飾の店が中心。
バッタもんの服やバックを扱う店、誰が着るんじゃい!と突っ込みを入れたくなるキワドイ下着を売る店、比較的デザインは普通な服ばかり扱う店等々、色んなお店が並ぶ中、まうさんの足が一店のお店の前で止まった。
「なぁなぁ、あの服良いと思わん?」「おあちぇん」も食べた。
まうさんが指差した方向には、黒地に赤でえもいわれぬ模様が描かれている、まるでヤ○○の人が着るようないかついシャツがあった。
「おぉ!いいんじゃないですか?!(笑)」
まうさんが、お店の人に「XLはありますか?」と聞いたところ、「オー、オー、エックスエロ!」と言いながら店の人は裏に服を取りに行った。
そうか・・・・台湾では「L」を「エロ」と発音するのか・・・・。
しかし「エックスエロ」とは「すんごいエロい」みたいだなぁ・・・・。
まうさんは、そのいかついシャツを試着した。
するとお店の人や店の子どもの友人と思われる男の子たちに大ウケ。
調子に乗ったまうさんはサングラスまでかけてみる。
「オー!アニキー!!」なんて声も掛けくれて、まうさんは人気者。
非常に満足したお買い物だったようだ。

ホテルへ戻って、お風呂に入った後、就寝・・・・・しかし、しかし、夜中の1時を過ぎた頃だったであろうか、窓の外から長距離バスの音がひっきりなしに聞こえ、それが朝方まで続き、全然安眠できなかった私たちであった。
窓なしの部屋は一般的にはグレードの低い部屋なのだが、安い駅前のホテルならかえって窓なしの部屋の方が良いかも・・・・そう実感した夜だった。

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