3日目(2003年7月21日)

本日もホテルで朝食。
台湾は豆漿や三明治などなど魅惑的な朝ごはんで溢れている街なのだが、今回はホテルを予約した時に朝食付きで、しかもビュッフェで、味もナカナカ・・・・ということで、結局滞在中は毎朝ホテルで朝食を摂っていた。
前回も行って美味しかったので、今回も是非!と思っていた豆漿屋さんもホテルのすぐ近くにあるのだが、普通にお金を払ったら500NT$もする朝食をフイにするのはもったいない!というケチケチ根性も働いて、「朝ごはん食べ歩き」は次回台湾旅行に持ち越されることになった。

朝食を済ませ、今朝は私1人で出発。
徹夜明けの夫をこの炎天下のもと、2日間連続でお茶屋巡りに連行するのはさすがに可哀想である。
MRTに乗って、忠孝復興で下車。
目指すは和昌茶荘である。
時刻は10時過ぎで、とりあえず開店時間になってはいたが、オーナーの張さんは朝得意先にお茶の配達をしてからお店を開けるので、たまーに10時を過ぎてもシャッターが降りてる時があるのだ。
店の前まで行くと・・・・・・良かった、開いてる。ゆっくーり、ゆっくーり。
「ニーハオ」と扉を開けると、張さんが出迎えてくれた。
まず最初に文山包種を2種類飲ませてもらい、香りが強くて甘味の残る方をチョイス。
次に鉄観音を飲ませてもらったが、回香が弱くてあまり好みではなかったのでこれはパス。
続いて阿里山と凍頂を飲ませてもらい、上品な味と香りの阿里山を選んだ。
張さんは日本語がまぁまぁ喋れるので、コミュニケーションもとりやすく、話も弾んだ。
張さんの「ゆっくーり、ゆっくーり。」という口癖(なのか?)に合わせて、ゆっくり居座っていたら時刻は11時過ぎ。
やっべ!次行かないと。

今度は木柵線に乗り、大安の駅で降りた。
駅のすぐ近くにあるお茶屋さん、茗心坊に入る。
先日お茶会でまうさんから、「オーナーの林さんに梨山茶のお礼と今度台湾へ行くことを伝えといて〜。」とことづけを頼まれていたのだ。
私もお茶の入浴剤「茶浴」が買いたい。
扉を開けるとすぐ小さなカウンターがあって、奥のほうは食堂みたくなっている。
席に座り、鉄観音を試飲させてもらった。
以前から「茗心坊は焼きがいい。」と聞いていたので、期待はしていたが、本当に焙煎香の後に来る回甘が喉に広がるお茶だった。
欲しくなったのだが、ちょいと高めだったし、昨日鉄観音を半斤買ったばかりだったので、今回は断念。
次に林さんは、例の梨山茶を淹れてくれた。
きゃー、この香りにウットリ!甘さに溜息!
「スゴク美味しいです〜。でも高くて私には買えない〜(泣)。」
続いて林さんが取り出したのは、一つの茶壷。
この中には今飲んだのと同じ梨山茶が入っている。
ただし、昨日淹れたお茶。
このお茶からわずかに出た滴を林さんは茶杯に注いでくれた。
すごいっ!濃いんだけれど渋くないよっ!!
改めてこの梨山茶の凄さを実感。
またまた林さんは昨日淹れたというお茶の滴を茶杯に注いでくれた。
[シ眞]紅だとのこと。
渋味は感じられるけれど、相反する甘味もあり、果物のような香りが良い感じ。
このお茶なら2両500NT$で売っているので、なんとか手が出せる。
思わず長く居座ってしまったが、さっさと買い物を済ませなければいけないので、林さんと握手をしてお別れした。

次に目指すは「意翔村茶業」。
茗心坊から1.5kmくらいだったので、徒歩で移動。
しかし、この炎天下の中約20分も歩くのは結構堪えたらしい。
ガイドブックに載っていた場所から移転(といっても50mほど)したようだ。
「ニーハオ。」と言って、ドアを開けると・・・・あ、あれ?テーブルにお弁当を広げたおじさん達。
ゴメンなさい、お昼ごはん中だったのね。
「ちょっと掛けて待ってて。」というかの如く、椅子を勧められた。
座って待っていると、なんかさっきより皆さん、慌ててお弁当を召し上がっていらっしゃるようですが・・・。
うはー、タイミング悪かったかなぁ。
とりあえず頼まれていた古典美人茶が欲しかったので、「古典美人茶」と紙に書いてあるかどうか聞いてみた。
すると「うんうん」と頷いて、お碗を4つ並べはじめた。左から古典美人茶、凍頂烏龍茶、高山茶、東方美人
古典美人茶を4種類飲ませてくれるのかと思ったら、そうではなくて古典美人茶のほかに、凍頂烏龍茶、高山茶、東方美人をお碗の中に入れて、お茶の名前を書いた紙を並べてくれた。
茶葉の様子や香りを見させてもらった後、お碗の中にお湯を注いでもらって、しばし待つ。
柄の長いスプーンを渡され、テイスティングを勧められた。
実際に見たことはないけど、品評会のスタイルみたいだなぁと思った。
こちらのお店はオーガニックティーも扱われているというのを帰国後に読んだ本で知った。

買い物を済ませ、意翔村茶業を出たが、この炎天下の中を歩き続けるのはもう限界である。
1人でタクシーに乗るのは不安だったが、この際しょうがない。
大通りに出て、一番ホテルに戻るのが近そうな場所まで歩く。
台北の道は大きな通りでも一方通行だったり、左折禁止だったりすることが多いので乗る場所によっては、思いっきり遠回りになってしまう場合もあるのだ。
丁度きれいなタクシーが来たので停めて、乗り込んだ。
「ライライファンテェン」と中国語っぽく発音して行き先を告げると判ってもらえた。
難しい名前のホテルじゃなくって良かった。

ホテルにようやく戻り、荷物を置いて再び炎天下の街へ。
少し遅めの昼ごはんを食べに、林森北路と中山北路の中間にある度小月に行くことにした。
このくらいの距離なら歩いて行こう♪と思ったのだが、猛暑の中ではかなりきつかった。
しかも目当てのお店が無くなっていた(!)
さてどうしようか・・・と考えて、「そうだ!京鼎楼へ行って小龍包を食べよう」ということになった。
そしてタクシーを捕まえて、一路お店へ。

しかし無残にもシャッターが下りていた。
シャッターには「毎一公休」と書いてあった。
そっか・・・月曜日はお休みなのね・・・。
私達は「昼ごはんジプシー」になってしまった。
炎天下の中、食堂を求めてしばらく彷徨っていたが、結局京鼎楼の隣の店で食べることにした。
あとから思えば、この時はきっちり食事を摂るよりも、カキ氷等の冷たいのを食べておくべきだったかもしれない。

夫はエビワンタン麺、私は腓骨チャーハンを頼んだ。ワンタンがでかい。
あとメニューに小龍包があったので、それもオーダー。
しばらく待っていると、料理が運ばれてきた。
それぞれ結構なボリュームである。
特にエビワンタン麺など、日本でおなじみの皮の中にちょこっとだけ餡が入っているワンタンを想像してはいけない。
ぷりぷりの芝エビが1尾入って、その周りも肉の餡で固められている。
こういうワンタンが4個もごろごろ入っているのだ。このボリュームが後ほどあだになろうとは・・・。
私が頼んだ炒飯も、炒飯の量もけっこうあるし、上に乗った腓骨も肉厚だった。
小龍包は皮が厚めでぼってりしている。(つまりお腹にたまる)
味はなかなか美味しかったが、本当にお腹がいっぱいになってしまった。

食堂を出て、台北火車站までタクシーで移動した。
今日は九イ分に行って、その後基隆の夜市に行く予定である。
自強号や復興号の特急で行こうと思っていたが、時刻表を見ると今の時間は電車しかない。
出発前に「電車はめっちゃ遅れるよ〜。」と脅されていたのだが、この際仕方が無い。
窓口で「瑞芳、2」と書いた紙を見せ、電車の切符を購入。
ホームに下りて、しばらく待っていると定刻どおりに電車は来た。
安心して電車に乗り、座席に座る。
炎天下の中歩き回ったのと、食べすぎでグロッキー気味だったので、今のうちに休んでおこうと一眠りした。
夫は「この先はコイツにはもう頼れない。」と判断したのか、ガイドブックで目的地についてしっかり予習をしていた。
瑞芳に到着して、今度はバスに乗り換える。
九イ分行きのバスは既に座席は埋まっていたので、つり革につかまって立っていた。
しかしバスはクネクネの山道を登り始め、ただでさえも気分が優れないのに、バスに揺られてすっかり気分が悪くなってしまった。

そして九イ分に到着。
九イ分は雨が多い街で知られるが、私たちが行った時は、真っ青な空が広がっていた。九イ分は天気が良くない日が多いはずなのに。
山の上にある町なので、太陽の光が眩しいくらいに降り注いでいる。
しかし、暑いし疲れたし、気分が悪い。
茶芸館で休みたかったので、ガイドブックにも載っている映画「悲情城市」の舞台、「阿妹茶酒楼」へ行った。
夫は台湾ビール、私は水果紅茶(だったかな?名前忘れた。)をオーダー。
喉を潤し、中に入っていたフルーツを食べて、カボスの果汁までチュウチュウと吸ってビタミンCを補給。
1時間近く休んで、だいぶ楽になった。コレで生き返りました。
本当は土産物屋さんとかゆっくり見て回りたかったのだけど、体調が良くない上に時折カウンターパンチのように漂ってくる臭豆腐の匂いを嗅ぐと倒れそうになるので、バスに乗って基隆まで移動することにした。
そして、バス停でバスを待った。
バスは15分〜20分おきに来るらしい。
が、待てど暮らせどバスはなかなか来ない。
気分が悪いし、タクシーに乗って瑞芳の駅まで行こうと夫に提案したが、「バスに乗って基隆まで行ったほうが、乗り換えが無いし、バスの停留所も夜市の場所まですぐだよ。」と却下された。
1時間近く待っただろうか、ようやく基隆行きのバスがやってきた。情緒溢れるレトロな風景。
並んでいたのに、横入りされてムカついたが、席に座ることができたので良かった。
バスはまたグネグネの山道を結構なスピードで下って行った。
私はバスに揺られて眠った。

バスで山の中を通り抜け、しばらく走ると拓けた街並みが現れた。
港町、基隆だ。
夜市の近くのバス停にバスが停まると、半分以上の乗客が下車した。
台湾人も九イ分観光と基隆の夜市はセットらしい。

夜市の場所に足を踏み入れると、そこは人々の熱気と活気で溢れていた。
平日(しかも月曜日)だというのに夜市ではたくさんの人が行き交っていて、前に進むのも大変。
私達は夜市の真ん中を歩くのはあきらめ、脇の歩道を歩いた。
そっちのほうが、開いている店の冷房にもあたることができて涼しいし。
しかし、せっかく夜市に来たというのにお腹に食べ物が入るスペースは全く無い。
ここの夜市は魚介類の屋台が多いというのに。
そこで基隆に来た第一の目的である、鳳梨酥の店「李鵠餅店」で鳳梨酥を買いまくって台北に戻ることにした。
しばらく店を探し回って、ようやくたどり着いた。
鳳梨酥の他に草苺酥というのもあったので、これも購入した。
とりあえず目的は果たせたので、基隆の駅に向かう。

駅に着いて、時刻表を見るとあと2分で電車が発車するところだった。
あわてて切符を買い、急いで電車に乗り込んだ。
危なかった。
これを逃したら、1時間も電車待ちしなければいけないのだった。

体調は相変わらず優れない。
ここはもうマッサージに頼るしかない。
台北に到着して、早速前回の旅行でも行った「豪門世家理容名店」に電話した。
ここの店は台北市内ならどこからでも電話1本でピックアップしてくれるので、非常に助かる。
台北駅前のシーザパークホテル(旧ヒルトンホテル)の前で待っていると、車が来た。
車に乗り込み、私はマッサージを受けに、夫はホテルに戻った。
今回は、全身マッサージ(温シップ付120分)と足裏マッサージ、それから耳掻きをお願いした。
部屋に案内され、浴衣を前後ろ逆にしたような服に着替える。
この店は、他のオプションをしつこく勧められるので、自分が受けたいコース以外のものははっきりと断らないと大変な目にあう。
またもや美顔マッサージを施術中に4,5回勧められたが、その度に「不要(ブーヤオ)」と断っていた。
最初は足裏マッサージからスタート。
ちょっと痛い時もあるけど、悲鳴を上げるような痛さではなく「痛気持ちいい」という程度。
続いて全身マッサージに入ったが、途中でマッサージの担当が変わってしまった。
お店の人が「急用ができて、家に帰らなければいけなくなったので、担当を変わります。」と説明しに来てくれたが、多分指名を受けてそっちの客の方に行ったんではないかと思った。
実際、上手かったし。
次の担当者もへたくそではなかったが、さっきの担当者程上手くなかった。
あとやたらと「オネ-チャン」と呼びかけられてしまった。
確かに台湾では若い女性は一般的に「小姐」と呼ばれ、直訳すると「オネエチャン」になるのだが。
この場合は「お客様」だよなぁ。
林森北路のクラブのホステスじゃないんだから、私は。
マッサージは続き、心地よさに私は眠ってしまった。
(なんだかんだ言いながら、結局気持ちいいらしい)
全身マッサージが終わって「コレデ、オワリデス」と言われたが、耳掻きをまだしてもらっていない。
「耳掻きはー?」と訊ねると、伝票や店の受付に慌しく確認をとって、少しの間待たされたが、しばらくすると拡大鏡を着けた年配の男性が入ってきた。
そして耳掻きスタート。
全然痛みが無くて気持ちよかったが、終わってから耳垢を見せてもらうと、思ったよりも耳垢が少なくて残念だった。
そしてすべてのコースを終え、着替えて支払を済ませた。
帰りももちろん車でホテルへ送ってくれた。

部屋に戻って、シャワーを浴びて就寝。
せっかく遠出したのに、あまり満喫することができなくて残念な1日だった。
自分の体の所為だけど。


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